タイの入国者収容所、拘束されたミャンマー人の出稼ぎ労働者で過密に

社会 社会 2022年06月10日 10時56分 公開


タイの入国者収容所、拘束されたミャンマー人の出稼ぎ労働者で過密に

<写真:ELEVEN>

 

タイのミャンマー人労働活動家によると、タイの入国者収容所は、拘束されたミャンマー人の出稼ぎ労働者でいっぱいだという。

 

タイのミャンマー人労働活動家であるU Htoo Chit氏は、タイの刑務所では、収容所が過密状態で、食事や飲料水の問題もあると自身のソーシャルメディアに投稿している。

 

同氏は「タイの入国者収容所におけるミャンマー人の出稼ぎ労働者の状況について話した。今朝、マグウェ・Madae村の少女が私に泣きながら電話をかけてきた。狭い部屋での飲食が大変なのだそうだ。定員9人の部屋に14人が収容されている。男性はトイレの水を飲んでおり、必要以上に部屋にこもって生活している。翻訳者の中には投獄されているミャンマー人に対し、道路はまだ開通していない、最低でも1年は滞在しなければならないなどといった嘘の情報を流してお金を取っている人もいる。少女は自殺を考えていると言っていた。」と投稿した。

 

また、同氏は政府関係者が収容所を訪れ、状況を調査するよう提案したという。

 

さらに、「国境ルートは再開される必要がある。ミャンマー政府は、タイから送り返された出稼ぎ労働者を全て受け入れるよう努力しなければならない。タイの刑務所や拘置所を定期的に視察する必要がある。また、タイの刑務所に収監されているミャンマー人の出稼ぎ労働者に食料や医薬品、精神的サポートを提供するための努力が必要だ」と述べた。

 

タイのメディアの報道によると、4月13日〜16日まで続いたティンジャンの時期からタイへ不法入国するミャンマー人労働者の数は増加しており、逮捕者も増えている。

 

今年1月〜3月第1週までには、タイのカンチャナブリー(Kanchanaburi)県とプラチュアップキリカン(Prachuap Khiri Khan)県に不法入国したミャンマー人約6000人が逮捕されていた。

 

ミャンマー人出稼ぎ労働者は、バンコク、サムットサコーン(Samut Sakhon)県、パトゥムターニー(Pathum Thani)県、ラノーン(Ranong)県、チョンブリ(Chonburi)県、マハチャイ(Mahachai)、ペッチャブリー(Phetchaburi)県、ナコーンパトム(Nakon Pathom)県などの地域で出稼ぎをするとされている。

 

労働者らはブローカーに1人あたり1万8000〜2万5000バーツ(約7万〜9万9000円)を支払わなければならないが、逮捕されたことで資金を失っている。

 

 

 

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