ミャンマー国軍が若い女性を軍隊に採用、部隊強化の一環か

社会 社会 2022年05月27日 10時35分 公開


ミャンマー国軍が若い女性を軍隊に採用、部隊強化の一環か

<写真:Myanmar NOW>

 

ミャンマー国軍から離反した兵士によると、国軍は若い女性を軍隊に採用しており、部隊を強化する戦略の一環だとみられている。

 

ミャンマーナウ(Myanmar NOW)が報じた。

 

国軍の広報誌「ザ・ミラー(The Mirror)」に掲載された広告では、9年性を修了した18歳〜25歳の女性を軍の予備軍へ勧誘している。

 

しかし、市民不服従運動(CDM)に参加するため軍を離反した兵士は、これは軍で女性に割り当てられる管理業務の拡大を意味するのかもしれないと話す。

 

「軍隊が最前線で多数の兵士を失った今、女性兵士達に何を計画しているのか分からない。」と続け、歩兵や軽歩兵として起用したいのではないかと予測した。

 

さらに、「軍は前線で死亡した兵士の代わりに、管理部門、軍事情報部、医務官などの男性将校を充て、空いた役割を女性新兵で埋めようと考えているのかもしれない」と付け加えた。

 

クーデター後の衝突で、地元住民や民主派の抵抗勢力は、軍部隊に女性兵士がいることを指摘している。

 

2021年10月、Pekhonタウンシップの人民防衛軍(PDF)によるシャン州南部の攻撃では、殺害された国軍兵士5人のうち3人が女性であった。

 

また、5月初旬にサガイン地方域での攻撃を開始した部隊でも、複数の女性兵士がいたと村人らがミャンマーナウに伝えている。

 

軍事政権当局は、ミャンマー軍は最大50万人の兵士を要していると主張しているが、独立系アナリストは35万人程度だと推定しており、実際の兵力は明らかになっていない。

 

5月中旬、国民統一政府(NUG)の国防省は、過去1年間にクーデターに反対する人々との衝突で国軍兵士約1万5000人が死亡、5000人が負傷したと報告した。

 

CDMの幹部によると、国軍は舞台の数を増やそうと試みている中、マンダレーのピン・ウー・ルウィン(Pyin Oo Lwin)にあるミャンマー国軍士官学校では、毎年士官候補生500人を受け入れていたものの、昨年は主要な募集地のマンダレーからわずか22人の応募しかなかった。

 

最近は女性の勧誘に加え、退役者や警察、村民にも軍事政権を守るよう呼びかけているとされている。

 

さらに、PDFの報道官によると、国軍のもう1つの戦略は、軍事政権に同調する民間人を武装させ、ピューソーティー(Pyu Saw Htee)と呼ばれる自警団を作ることで、村人が軍に拉致され、参加させられたという報告もある。

 

国軍は3月25日、警察法を改正し、民主派の抵抗勢力との戦いに警察官を参加させるため、「必要に応じて国家の防衛と治安維持に参加する」とした。

 

民主派のNyi Thuta大佐は、兵士の定年が最近60歳から62歳に引き上げられたことを指摘し、「これは軍が弱体化してきている兆候だ」とミャンマーナウに語った。

 

 

 

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