ヤンゴンで水不足が深刻化、停電の頻発で

社会 社会 2022年03月14日 10時29分 公開


ヤンゴンで水不足が深刻化、停電の頻発で

<写真:The Irrawaddy>

 

ミャンマー国内で停電が頻発していることにより、ヤンゴンでは水不足に陥る世帯が増えている。

イラワジ(The Irrawaddy)が報じた。

 

ヤンゴンの慈善団体「シンタンイェイ(Shin Than Yay)」のU Tun Tun Oo氏によると、ティンガンジュン、北オッカラパ、南オッカラパ、北ダゴン、南ダゴン、東ダゴン、ダゴン・セイッカン、タケタの各郡区で水不足が深刻化しており、住民らは慈善支援を求めているという。

 

また、同氏は1週間近く給水が止まっている地域があり、停電していなくても水を汲むことができないと話した。

さらに、停電によりポンプを使って水を汲み上げることができず、特に高層階に住む世帯に影響を及ぼしているという。

 

シンタンイェイは、1日あたり1万4000~2万5000ガロン(5万3000~9万5000リットル)の水を水不足の地域に供給しているという。

 

北ダゴン郡区のレストランオーナーは、「停電で水を汲み上げることができず、燃油が高騰していることから自家発電機を十分に動かすこともできない。停電により肉も冷蔵保存できないため、氷を買わなければならない」と話した。

 

ヤンゴンでは、行商人が販売している水の価格も上昇しており、タケタ郡区では50ガロン(約189リットル)の価格が500〜1000チャット(約33~66円)から2000〜2500チャット(約131~164円)に上昇した。

 

国軍統治下にある電力・エネルギー省によると、クーデター以降、水力発電所からの送電設備が武装勢力に破壊されたことに加え、価格の高騰により、天然ガスを利用した発電を一時停止していることから発電量が減少し、各地で停電が頻発している。

また、同省によると、12日〜18日までは国内の天然ガス田のパイプライン工事のため、電力供給がさらに低下するという。

 

 

 

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