インド高官がミャンマーを訪問 中国に対抗し影響力確保のねらいか

政治・経済 政治・経済 2021年12月24日 11時21分 公開


インド高官がミャンマーを訪問 中国に対抗し影響力確保のねらいか

<写真:The Indian Express>

 

インドのハーシュ・バルダン・シュリングラ外務次官は、23日までの2日間ミャンマーを訪問し、ミン・アウン・フライン国軍総司令官と会談したという。

国際社会が軍の統治の承認に繋がる動きを控える中、中国の影響力が拡大する懸念があり、インドはミャンマーへの影響力を失わないよう、国軍との一定の関係を維持するねらいがあるとみられている。

 

インド外務省の声明によると、シュリングラ氏は、ミャンマーが早期に民主的な体制に復帰すること、拘束された政治犯を釈放すること、全ての暴力を停止することの重要性などを強調したという。

 

また、シュリングラ氏はスーチー氏が率いる国民民主連盟(NLD)の関係者とも面会したという。

この他、インド製の新型コロナウイルスワクチン100万回分の供与や食料支援も表明した。

 

インドは、ミャンマー軍と武装した民主派勢力などとの間で続く戦闘により、多くの人が国内に逃れてくることや、国境をめぐって対立する中国がミャンマー軍と関係を強化する動きに警戒をしている。

インドの国境に近いミャンマー北西部では、国軍と民主派との激しい衝突により、推計1万5000人がインド側に逃れたとされており、シュリングラ氏は双方が暴力を停止し、国境地帯の安定を回復することが必要だと述べた。

 

さらに、インド側は同国政府の支援で進めるミャンマー西部のインド洋沿岸とインドの北東部をつなぐ港湾や道路のインフラ整備を従来通り推進する立場を強調。

この背景には、中国はミャンマーのインド洋沿岸で大規模港湾と経済特区の開発計画があることや、国境を接するミャンマー側の少数民族武装勢力とつながって内政や治安維持に深く関わっていることがあるとみられている。

 

インドはこれまでも軍事・経済の両面でミャンマーとの関係構築を進めて中国に対抗しており、2020年にはミャンマー海軍に対して同国初の潜水艦を供与していた。

 

ミャンマー国軍は10月、ASEAN特使であるブルネイのエルワン第2外相の受け入れを拒否。

理由は軟禁中のスーチー氏やウィン・ミン大統領らとの面会にこだわったことだとみられており、政治的動機に基づく圧力をかけないよう望むとけん制していた。

 

ミン・アウン・フライン国軍総司令官との会談をめぐっては、来年ASEAN議長国を務めるカンボジアのフンセン首相が1月7〜8日に訪問する予定だ。

 

 

 

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