ミャンマー国軍と民主派が衝突、2日間で国軍兵士約100人が死亡
社会 2021年11月08日 13時00分 公開

<写真:The Irrawaddy>
ミャンマー国内で発生している国軍と民主派の衝突により、3日・4日の2日間で約100人の国軍兵士、複数の民主派メンバーが死亡したという。
イラワジ(The Irrawaddy)が報じた。
ミャンマーでは、人民防衛軍(PDF)が国軍に対抗するため、ヤンゴン、マンダレー、マグウェ、サガイン、タニンダーリ管区、チン州、シャン州、カヤー州などで活動を活発化させている。
4日、シャン州Pekonタウンシップで、カレンニー軍・PDFと国軍の衝突が発生し、少なくとも国軍兵士20人が死亡、民主派のメンバーが1人負傷したという。
PDFの声明によると、国軍は砲弾を発射し、村を焼き討ちにして占領したと述べた。
また、国軍は収穫を終えた田んぼを燃やし、複数の村の住民は避難したという。
同日朝には、チン州Kanpetlet郡区でチンランド防衛隊(CDF)がバイクで軍用車列を待ち伏せし、国軍兵士5人が死亡、その他の多数が負傷したという。
また、CDFは同日、Mindatタウンシップでは激しい銃撃戦が発生したとしているが、死傷者は明らかになっていない。
3日には、MindatタウンシップのCDFが、Mindat〜Matupiを結ぶ高速道路で、装甲車2台を含む軍用車両75台の護送船団を待ち伏せし、国軍兵士約10人が死亡、多数が負傷したという。
民主派側では、73歳の退職した教師が死亡、その他2人が負傷した。
同日朝には、Kalay PDFとチン州防衛隊(Chin National Defense Force)がサガイン州のKaleタウンシップで駐留する軍を襲撃。
これにより国軍兵士47人が死亡、民主派では1人が死亡したという。
さらに、その夜には、4つの民間グループの合同部隊が、マンダレー地域のTaung ThaとMyingyanタウンシップの間にある軍事検問所を襲撃した。
この襲撃では、国軍兵士4人が死亡、1人が負傷したという。
民主派の(NUG)は、9月7日に「民主主義を回復するためにあらゆる手段を用いる」として、市民にあらためて抵抗を呼びかけた。
これにより、住民単位の各地の防衛隊が呼応し、国軍系の通信施設や鉄道など、インフラ設備を爆破。
国軍は戦闘が激しいマグウェやザガイン、チン州でネットを遮断し、家屋を焼き討ちにしたり、無差別に砲弾を浴びせるなど鎮圧を徹底している。
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