全ての人に快適な都市創造に向けて必要な取り組みとは?
社会 2018年11月27日 00時00分 公開

マイクロソフト社のデザインチームの創設メンバーの一人であるJoyce Chou氏は貧富の差や世代、健康状態に関わらず全ての人が便利で快適な生活を送れるような都市こそ包括的な都市としてふさわしいと述べたという。
ミャンマーの経済的な首都であるヤンゴンの再開発に向けたアイデアを作り出すことを目的としてDoh Eain社主催で先週開催された「We Make Yangon」というトークショーにChou氏はメインスピーカーとして登壇した。
マイクロソフト社の代表は地球上のすべての人に力を与えることを目的とした包括的なデザインに関する情報を世界中のパートナーと共有したという。
Chou氏は世代や性別、社会的地位、民族、宗教などの背景に関係なくあらゆる住民に対してヤンゴンが機会を創出していくという目的に焦点を置いて、持論を展開した。トークショーにはChou氏のコンセプトについて深く知りたい熱心な参加者らが多く集まった。
マイクロソフト社の代表は包括的な都市を作るために重要なことは都市創造の際に軽視されている人々を認識することだと述べた。
Chou氏はデザインやそのコンセプトの重要性、どのように人間の多様性をデザインに反映させるべきか、そしてデザインが革新的で包括的な都市創造への原動力となることなどを説明した。
同氏は自らが説明したい部分や包括的なデザインの構想について述べるときには全てスライドを使用したという。
簡潔に言うと、コンセプトはデザインを考える上で必ず重要となり、包括的な都市機能や人間の多様性について考慮しなくてはならないということだ。
包括的な都市の構想を練る上で軽視されてしまう人々に目を向け、誰しもが快適な生活を送ることができる案を生み出すことが必要とされる。
その良い一例が都市のデザイン面で誰が軽視されがちなのかということだ。
障害者や車いす利用者はしばしば軽視されていることが明らかになったことを受けて、デザイナーは車椅子が道路から舗道に移動しやすくなるよう歩道に沿ってカーブカットを作るという案を思いついた。
カーブカットの導入によって、障害者や車椅子利用者以外の人々も道路と舗道の行き来がしやすくなるという付加価値も生まれた。Chou氏は軽視されていた人々を考慮に入れることが結果としてより多くの人々に利益をもたらす一例としてカーブカットの例をあげていた。
同氏は包括的なデザインをするうえでの三原則は、「軽視されている人々を認識すること」、「多様性や違いを考慮に入れること」、「単一の解決策で行き詰まった時に選択肢を与えること」だと述べた。
ヤンゴンで包括性に欠ける点としてもう一つ挙げられるのが歩行者専用の橋だ。
歩行者専用の橋の中にはエスカレーターが備わっているものとそうでないものがある。エスカレーターがあれば高齢者が歩行者専用の橋を利用することが容易となり、交通量の多い道路を渡って危険に晒されることも少なくなる。包括的なデザインには高齢者とその他の世代の違いについても考慮に入れることが大事なのだ。
子供たちのための遊び場や大人のための運動場があるヤンゴン市内の公園の多くが中心部から離れた場所にあり障害者にとって行くことがとても困難だということが考慮されていない。
「デザインは一般市民の生活をより良くするためにある。つまり、都市設計は包括的でなければならないということだ。もしそれがなければ市民の中には都市での生活を十分に楽しむことが出来ない人も出てくる。そして社会的な弱者とされている人もコミュニティーに貢献する能力を持ち合わせているため、決して除外してはならない。これが都市が多くの人の需要を取り入れていく際に考慮するべきことだ」とChou氏は述べたという。
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